コリンファースを堪能する作品「高慢と偏見」の見どころを語る
出典:BBC japan Xより(2019年12月2日)
高慢と偏見とは
ジェーンオースティンの長編小説「高慢と偏見」のテレビドラマ版。
1995年 イギリス制作
小説家のサマセットモームに「大した事件が起こるわけではないのにページをめくる手が止まらなくなる」といわしめた作品。
わりと小説に忠実に作られた作品であることが評価されている。
コリン・ファース(colin firth)
知的で高貴な雰囲気を纏い、完璧なクイーンズイングリッシュを話すことでも有名なイギリス人の俳優。
代表作・英国王のスピーチ、キングスマン、ブリジットジョーンズの日記など
あらすじ
イギリスの田舎町で5人姉妹の家族が毎日にぎやかに暮らしています。
この時代女性は遺産を相続できないので、父親が亡くなったら家や土地は従兄弟の男性のものになってしまいます。
そんな事情もあり、母親は娘達をお金持ちと結婚させようと躍起になっていました。
ある日、お金持ちの青年が近くの別荘に友人と共に越してきてます。そこで母親はこれはチャンスとばかりに舞踏会の約束を取り付けるのです。
美しい長女とその青年はお互いに好意をもったが、次女エリザベスは青年の友人のダーシーの嫌味な発言を聞いてしまいその高慢な態度に嫌悪感を抱きます。
実はダーシーは、エリザベスに惹かれはじめていたのにプライドが邪魔をして誤解を招くような態度をとってしまうのでした。
その後、紆余曲折を経て高慢な態度を見直し改めるダーシーと、ダーシーに対して偏見をもっていたことに気付くエリザベス。
そんなミスターダーシーとエリザベスの恋物語です。
見どころころと感想
この高慢な資産家の青年ダーシーをコリンファースが演じています。
1995年の作品なのでコリンファースは35歳。
この頃のコリンファースは少年っぽさと色気が混在していてかなりの男前。
毎回こんなところにドキドキワクワクしながら鑑賞していました。
- 貴族のコスチューム。長身なのでロング丈のジャケットがとても似合う
- アップになった時に際立つ目力
- ダーシーの不器用な愛情表現
- 物語前半と後半で変わっていく表情
- 池で泳いだ後の濡れたシャツ姿
この池で泳ぐシーンは原作にはありません。パンツ一丁で登場させる案もあったらしいが、やめてくれて本当によかった。
他にも、ミスタービングリーの妹役のアンナチャンセラーが私のツボで、面白いことを言うわけではないが何故か笑える存在。
因みにアンナチャンセラーはジェーンオースティンの遠縁にあたるそうです。
これはわりと知られた話ですが、コリンファースとエリザベス役のジェニファーイーリーは撮影中にお付き合いしていたようです。
それを踏まえて再度見てみると、やっぱりねと思うような新たな気付きがあったりなんかしてより楽しめました。
チャールズエドモンドブロックによる挿し絵 エリザベスとダーシー(1895年)
最後に
ジェーンオースティンの最高傑作「高慢と偏見」。
コリンファースのミスターダーシーは必見です。もちろんファンじゃなくてもとても楽しめる作品ですよ。
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